良いカスタマーサービスとは?
カスタマーサービスの質を高める10の方法
そこで、Zendeskのメッセージングソリューションを活用したところ、チャットを介して先回り型のサポートを提供することで、カスタマーサービスを改善することができました。トリガ機能によって顧客のニーズに率先して対応することで、1日あたりに対応するチャットの件数は100件を超えるまでになりました(以前は10~15件)。顧客とのチャットは営業の機会にもなっており、180,000ユーロ以上の収益を生み出しています。
- 多くの場合、問題を未然に防ぐことができます。クレームが来るまでただ待っているのではなく、早いうちから顧客のために動くことで、カスタマーサービスチームの時間を節約できると共に、顧客の手間も減らせます。
- データを使って顧客の好みを把握できれば、リアルタイムで商品を勧めることができます。このような1人ひとりに合わせたサービスによって、顧客のロイヤルティが向上すると共に、アップセルの機会も増やせます。
5. 顧客体験をパーソナライズする
良いカスタマーサービスの事例その2
- C顧客はまず、ファッションに関する質問(「買い物についてどのように感じていますか?」「流行のアイテムを試すのは好きですか?」など)に答えます。
- その回答に応じて洋服の画像が表示され、ユーザーはそれが自分の好みに合うかどうかを評価します。
- 社内のパーソナルスタイリストチームが、ユーザーのプロフィールを確認してお勧めのアイテムを紹介します。
このアプローチは成功を収めています。Stitch Fixの創業者兼CEOのKatrina Lake氏は、投資家向けの報告の中で、「アパレルやアクセサリー市場の売上が80%減少したこの時期に、3億7,200万ドルの純収入を達成した」と述べています。
6. スピーディなサポートを提供する
- SNS
- アプリ内メッセージ
- ソーシャルメッセージングアプリ
スピーディなサポートのためのベストプラクティス
サポート担当者へのトレーニングを強化する:カスタマーサービスに関するトレーニングプログラムを実施して、サポート担当者のパフォーマンス向上を後押しします。担当者が製品への知識を深め、充実したナレッジベースを活用できるようにして、難しい問題への対応力を身につけられるようにしましょう。
時間のかかっているプロセスを改善する:チケットを適切なチームにできるだけ早く割り当てることが重要です。特に、複雑な問い合わせが多い場合は、カスタマーサービス部門にトリアージ(優先順位付け)専門のチームを設置して、チケットの管理を一任するのも1つの方法です。
電話で手早くやり取りする:顧客とメールで何往復もやり取りしている場合や、やり取りが長期にわたっている場合は、時間を見つけて電話をかけてみましょう。それが解決への一番の近道になることもあります。
7. 顧客が自力で問題を解決できるようにする
顧客向けセルフサービス型サポートのベストプラクティス
FAQ・ヘルプセンターを設置する: まずは、チケットを通じて送られてくる問題や苦情のうち、特に重要なものを把握します。次に、それに基づいてFAQ・ヘルプセンターの記事を作成します。
チャットボットの導入を検討する:問題の自己解決を望む顧客は、すばやく効率的に解決できるのであれば、ボットや人口知能(AI)も進んで利用します。
担当者によるサポートも利用できるようにする:FAQやヘルプセンターの記事の最後に、「この解決策は役に立ちましたか?」といった質問を記載します。
不必要なハードルを課さない:多くの個人情報を入力しないとヘルプ記事にアクセスできないような仕組みにすると、顧客がそこでセルフサービスの利用をやめてしまう可能性が高くなります。
8. 業務を効率化するツールを導入する
- 統合型のワークスペースを導入して、顧客の詳細情報をすぐに把握できるようにし、複数のツールを切り替えなくても問い合わせに対応できるようにします。
- ワークフローを改善します。たとえば、顧客から問い合わせがあったら、その内容に適したスキルを持つ担当者に問い合わせを自動的に割り当てられるようにします。また、想定される回答を事前に用意しておくことで、払い戻しのリクエストがあった場合にも、担当者が規定を手入力せずに済むようにします。
- 頻繁に寄せられる問い合わせへの対応をボットに任せます。これにより、担当者は人間の力が必要なタスクに集中できるようになります。
9. 社内の連携を強化する
10. 分析結果を基に改善に取り組む
良いカスタマーサービスを提供するために必要なスキル
- 共感を示す:Zendeskの調査によると、顧客の49%が親身な対応を期待しています。
- 顧客のニーズを把握する
- 話を聞き、うまく情報を引き出す
- 選択肢や解決策を明確かつ簡潔に提示する
- 顧客のニーズを予測する
- 顧客のフィードバックに耳を傾け、それに基づいてアクションを起こす
- 迅速かつ効率的に問題を解決する
- 信頼関係を構築する:顧客を名前で呼んだり、過去の問題をフォローアップしたりといったシンプルな方法でも、大きな効果が期待できます。
- 部門間の連携を強化する:顧客の問題を解決するには、多くの場合、他の担当者や部門との協力が必要となります。
- 顧客を尊重する:顧客は、サポート担当者に大切に扱われたいと考えています。
専門家が語る「良いカスタマーサービス」とは?
「良いカスタマーサービス」や「卓越したカスタマーサービス」とは、いったいどういったものを指すのでしょうか?CXの専門家であるBen Motteram氏に聞いてみました。
※インタビューの音声は英語です。
SK本舗ユーザーのリレーコラム#04「SLAプリンタの剥離抵抗と、より高精細な造形をするためのヒント」(IKE)
1.剥離抵抗ってナニ?
この段階ではサポートとラフトはプラットフォームから造形物が落ちないようにぶら下がり、プラットへのラフトの接着力で 自重を支えている事になります。 サポートとラフトはプラットがUVレジン液に使った際、設定された積層ピッチ分のレジン液を挟んで造形物をFEP側に押し付ける役割も担います。
安定して造形する為には適切なUV照射時間の設定が必要になり ます。 照射時間は少ないより多いほうが造形の成功率は上がるので、 最初は照射時間長めで造形し、徐々に減らして良いバランスを探るのが一般的です。 安全に振りすぎると過硬化となり造形が太ったり事後変形の原因となったりLCDの寿命もその分縮む事になります。
こうなった場合、次のサイクル以降はプラットフォームが積層ピッチの厚み分上がってしまうため、これ以後のスライスデータは硬化不足で造形されず、FEPフィルムに固着したレジン層も以降のUV照射で硬化過多の状態となるのでフィルムを痛める原因にもなります。 レジンによっても変わりますが一般に積層ピッチが増えると照射時間も増やさなければならず、積層ピッチを広げすぎるとUV 光線が上層まで十分に届かず硬化不足で造形不良となります。
・・・という事は、ラフトやサポートには自重を支える(それも 勿論重要ですが)よりも、むしろFEPに貼り付いた造形物を引きか剥がす際に、歪み無くしっかり引っ張ると言う剥離抵抗に負けない強度が必要とされるわけです。使い始めの頃は造形中にFEP面から剥離する際の「ベリッ」と か「ピンッ」と言う音を聞いて、調子悪い? とか壊れた? と心配になった程ですが、今では脱落しないで造形されている安心のサインとなりました。 ネットに上げられた失敗画像を見ると、剥離抵抗への対策が足りず、サポートの密度/強度不足が原因と思われる造形不良、変形などが多いと感じます。
2.剥離抵抗とサポート形状
下の画像2-1は造形物の頂点にサポートがない場合です。 造形は常にサポートを起点に始まらなければなりませんが、この場合は孤立点から造形が始まるので硬化したレジン層が剥離されず、(上手く行けば)周りと繋がるまで平坦に造形されるか、 最後までFEP面に貼り付いたままになります。 特に緩やかな曲面や僅かな段差などでは拡大してみないと気づかない事も多く、スライサーソフトなどで注意深く確認することが大切です。
また、サポートの密度をどれくらいにすれば良好な造形が可能 になるか?は、使用するレジンや造形ピッチによってかなり変わるので、感覚を掴む為にもそれなりの試行錯誤が必要となるでしょう。 2-1の様に斜めに配置することでかなり剥離抵抗の影響を減らせるので、その時の状況に応じて検討するのが良いでしょう。
2-4は少し複雑な造形の例です。 各レイヤー層ごとに剥離抵抗の大きさを見ると(図A~E)、BやC に対してDの段階で極端に剥離抵抗が増えることが解ります。このようにして造形中に剥離抵抗が限界を超えた場合、既に硬化済の細い/薄い部分に応力が集中するのでパーツやサポートの破断/ 変形の原因となります。 この不具合は比較的再現性が低く、条件が良い時は問題なく造形出来たり、破断箇所や変形の程度は毎回違うのが普通なので、「何故かたまに失敗する事がある」程度の認識で済ませがちです。
ひとまずプラットフォームから落下せずに最後まで造形出来てしまうとなかなかこの原因には気づきにくいので、上記の症状に思い当たる方はもう一度確認してみることをお勧めします。 基本的に繊細な造形や尖った形状の先端は下(抵抗とサポートを予測する方法 LCD側)に向けて配置した方が良いのですが、それが無理な場合は、破断が起こ る箇所の周辺にサポートを増やして補強するか、いっそパーツを分割して負担の掛からない配置で造形する必要があります。
この際あまり複雑な中空構造にしてしまうと硬化後の洗浄や内面の2次硬化が難しくなりますし、未硬化のレジンを内部に封じ込める形状にしないよう注意が必要です。 単に造形の向きを90°変えただけですが、これだけで必要なサポートの本数/太さを減らすことが出来ます。高さが増えるので 造形時間は増えますが、積層痕その他の要素と勘案してどちらがメリットが多いか検討する一助になると思います。 当たり前ですが剥離抵抗は一度に剥離する面積に比例するため、一度に硬化=剥離する面積をなるべく減らし、造形物やサポ ートに負担を掛けない設計を心がければ安定した造形が可能になります。
3.SLAプリンタの解像度と造形限界、積層痕
解像度と造形ピッチを理解すれば積層痕の出方をある程度コントロール出来ますが、さらに剥離抵抗も考慮すると詳細なディテールの再 現度が上がる事に気づいたのでついでにご紹介したいと思います。 まずはおさらい的にLCDの解像度について簡単に触れます。
3-1 積層痕とピクセル痕
Phrozen Shuffle/XLを例に取るとXY面の1ドットの大きさは Shuffle=47μm(0.047mm)、XL=75μm(0.075mm)とありま す。(公式サイト調べ) 抵抗とサポートを予測する方法 太めの髪の毛の直径が80μm(0.08mm)程度だそうですから、解像度の荒いXLでも肉眼で1ドット(画素=ピクセル)を確認するの は不可能と言える詳細さです。 造形ピッチが一般的には25~50μmとすると、LCDの解像度 (XY平面)はZ方向よりも荒いか、良くて同程度という事になります。
積層痕を目立たなくするには積層ピッチを狭くする(=積層痕を 増やす)のが一般的ですが、XかY軸を中心にモデルを回転させ て傾ければ積層ピッチを狭くするのと同じ効果が期待できます。造形ピッチを狭くすると造形時間も増えますが、モデルを傾けるとサポートの再設計が必要なのでどちらの方法を取るかは悩ましい問題でしょう。
3-2 詳細造形の限界
造形可能なモデルの最小厚みや細さ等は主に積層ピッチとLCD解像度の2つに依りますが、今回はLCDの解像度にフォーカスして検証用のモデルを作り、テスト造形して確認してみました。 Shuffleを使い始めてから今まで、何となくの経験から0.3mm 以上の丸棒や薄板はサポートさえ適切に配置すればどんな角度でも造形できると判断しています。しかしそれ以下になると角度によってちゃんと造形されたりダメだったり、その都度太さや厚みを増すなどして対処してきました。
しかしShuffleの場合LCDのピクセル1辺の大きさは0.047mmと いう遥かに小さい単位です。仮にLCDのスペック通りに造形できるとしたら0.1mm以下の薄板や丸棒が造形可能なはずですが、もちろん実際には造形不可能です。おそらくLCDのコントラスト性能やUVレジンの物理的な硬化特性、その他諸々の理由 抵抗とサポートを予測する方法 でスペックより一段下のレベルで造形される事になります。
では実際にはどれ位の細さ/薄さまで造形可能なのか、角度を変 えれば結果は変わるのか、テスト用モデルで確認してみまし た。 私は主に飛行機やミリタリー車両のモデルを造形しているの で、使う機会の多い3種類のディテールでそれぞれ厚みと角度を 変えたモデルを作り、無印Shuffleで0.25umピッチ、Anycubic のグレーレジン使用、照射時間9秒で造形しています。
A 平板のスリット状のパーツ
厚みが0.1~0.3mmまで0.05mm刻みで5種類の薄板を作り、厚 みの2倍の間隔で並べてそれぞれ垂直と水平、45°の角度に配置 したモデル。板の出っ張りはすべて0.5mmです。
造形してみて驚きましたが0.1mm厚でも造形出来ています。 0.2mm以下は造形できないと予想していたので嬉しい誤算でした。特に垂直面と45°に傾けた面の薄板は埋まらずに綺麗に造 形されています。凹部は埋まりがちになるので敢えて板厚の2倍 の間隔で配置したことも綺麗に造形できた要因と言えそうです。
B リベット/丸棒状のパーツ
平面から垂直に突き出す丸棒を4本配置し、同じく角度を変えて 配置したモデル。丸棒の太さは0.1mmから0.05mm刻みで 0.3mmまでと0.4mmの5種類、丸棒の高さは全て1mmとしまし た。ラフト上の数字がずれていますが右端が0.4mm、右から二 番目が0.3mmになります。
これも予想に反して面によって造形の限界が変わっていました。水平面から立ち上がる丸棒は0.3mmが限界ですが、45°面 では0.25mm、垂直面から突き出すなら0.15mmまで造形され ています。後で述べますがこの結果からUVレジンの硬化面積が 一定以上でないと上手く造形されないのでは? と推測します。
第5回 硬膜外麻酔|適応と禁忌、実施方法、使用薬剤、副作用と合併症
脊髄を覆っている硬膜の外側の空間(硬膜外腔)に局所麻酔薬を投与する麻酔法で、カテーテルを留置して持続的に薬を注入する方法が一般的です。投与された薬は脊髄や周囲の神経繊維に浸透して鎮痛効果を表しますが、穿刺部位や薬の注入量を調整し、効かせたい脊髄分節の範囲に効かせることができるため、分節麻酔とも言われます。高濃度の局所麻酔薬を使用すると知覚神経より太い運動神経までブロックすることも可能です。手術時は全身麻酔と併用されることが多いですが、脊髄くも膜下麻酔と併用(Combined Spinal and Epidural Anesthesia: CSEA)することもあります。
硬膜外麻酔を実施するケース、適応
硬膜外麻酔の禁忌
絶対的禁忌
相対的禁忌
硬膜外麻酔の実施方法
図1 デルマトーム
穿刺時の体位
局所麻酔薬の持続注入は、患者さん自身で随時投与も可能なPCA(patient controlled analgesia、患者自己調節鎮痛)ポンプが用いられることが多いです。PCAポンプは電動のものとバルーンタイプがあります。
図2 CSE針の構造
局所麻酔薬
局所麻酔薬 | 濃度(%) | 効果発現(分) | 持続時間(分) | 20万倍エピネフリン添加(分) |
リドカイン | 2 | 15 | 80-120 | 120-180 |
メピバカイン | 1-2 | 15 | 90-140 | 140-200 |
ブピバカイン | 0.25-0.5 | 20 | 165-225 | 180-240 |
ロピバカイ | 0.2-0.75 | 15-20 | 140-180 | 150-200 |
レボブピバカイン | 0.25-0.抵抗とサポートを予測する方法 75 | 15-20 | 150-225 | 150-240 |
局所麻酔薬に添加される薬剤
硬膜外麻酔の副作用と合併症
硬膜外血腫 抵抗とサポートを予測する方法 …主な原因は出血傾向(相対的禁忌参照)、血腫が脊髄を直接圧迫し神経障害を来たします。背部痛や下肢筋力低下が主な症状で膀胱直腸障害が出ることもあります。頻度は1/150000例 1) と稀ですが、対麻痺に至ることがあります。発症後8時間以内に除圧・椎弓切除術を行えば神経学的な回復が望めます 2) 。
硬膜外膿瘍 …重篤な感染は0.6/10000例未満と稀 3) 、背部痛と発熱が初発症状で、脊髄圧迫による知覚低下や筋力低下を来たすことがあります。
神経障害 …針やカテーテルに伴う物理的な損傷が主な原因、痺れや異常知覚、筋力低下など数週間から数カ月続く場合があります。永続的な障害は0.抵抗とサポートを予測する方法 1/10000例程度 5) 。
局所麻酔薬中毒、硬膜穿刺後頭痛(PDPH: post dural puncture headache)、その他 …局所浸潤麻酔、脊髄くも膜下麻酔の連載を参照してください。
硬膜外麻酔に伴う看護のポイント
引用・参考文献
1)Holocker TT ,et al. Regional Anesthesia in the Anticoagulated Patient: Defining the Risks. Reg Anesth Pain Med. 2003;28(3):172-97
2)Hogan Q, et al. Complications of Regional Anesthesia. Edited by Finucane BT. Churchill Livingstone, Philadelphia, 1999, 271-291.
3)Cook T.M.et al. Royal College of Anaesthetists Third National Audit Project. Major complications of central neuraxial 抵抗とサポートを予測する方法 block. Br J Anaesth 2009; 102: 179-190.
CQ出版社 オンライン・サポート・サイト CQ connect
■ヒント
●LEDになぜ抵抗を接続するか
LEDに抵抗を接続するのは半ば常識的に行われています.しかし,回路を学び始めた方から見ると,そもそもなんで抵抗が必要なのか?と疑問に思われる方が少なくないようです.結論を先にいうと,LEDに抵抗を接続するのは次の3つの理由からです.順に説明していきます.
理由① LEDを保護するため
理由② LEDの光量を安定させるため
理由③ 電源を保護するため
●負荷線の描き方
ここでは,理由①②を説明するために「負荷線」,「動作点」を利用して解説します.負荷線や動作点を使うと回路を少し異なった視点で捉えられ,回路を多角的に解析するのに便利です.
図3は,図1のLED点灯回路の1つを回路図にしたものです.Eが電源電圧,Vrが抵抗(R)の電圧降下,VdがLEDの電圧降下(ダイオード電圧),Iが回路電流を表します.
式2は,E/Rが切片,傾きが-1/Rの特性を持った1次式なので,図2の負荷線を引けます.図2では切片が17mAなので「E/R=17mA」になります.これに電源電圧の5VをEに代入すると「R=5V/17mA≒294Ω」が求められ,(a)が正解と分かります.
●抵抗を接続し動作点を低い側にシフトさせる
負荷線の意味は,「回路に流れる電流(I)は,必ずこの線上のどこかに位置する」です.そして,その電流値を決めるのは,横軸であるダイオード電圧(Vd)です.
そこで,Vdの特性をグラフ上にプロットしてみます.図2に,今回使用しているLEDの順方向特性を示しました.順方向特性と負荷線の交点は,回路が動作している点で,動作点と呼ばれます.今回の例で言うと,VdがXV,Vrが(E-X)V,IがYAと図3から求められます.
この負荷線の考え方を利用すると,グラフから色々見えてきます.図4は,図1の抵抗値と0Ωの負荷線をプロットしたものです.
図4から,抵抗値が小さいほど負荷線の傾きが急峻になり,これにより,LED順方向特性との交点,動作点は電圧,電流共に徐々に大きい側にシフトしています.そして,抵抗値が0Ωの場合だと負荷線は直角となるため,極めて大きな電流が流れます.
通常,汎用のチップLEDの定格電流は,数10mA~100mAのオーダですので,このように抵抗0Ωの状態だと,LEDを壊してしまう可能性が出てきます.よって,負荷線を緩やかにし,動作点を低い側にシフトして回路電流を抑制するのが,LEDに抵抗を接続する理由①のLEDを保護するためとなります.
●動作点が低いとLED光量が安定する
動作点が低い側にシフトすると,電源電圧変動や温度変動に強い回路になる,という特性も押さえておくべきポイントです.
図5は,電源電圧がΔVだけ変動したときの,抵抗値0Ωと294Ωの場合の負荷線を引いたものです.また,ΔVの変動が発生した際の回路電流の変動分をΔY1,ΔY2で表しています.
この図を見ると,電圧変動量は同じであってもΔY1とΔY2の大きさには大きな差があり,抵抗が294Ωの場合,抵抗が0Ω,つまりLEDだけが接続された状態に比べて電流の変動が大幅に抑えられています.これは,LEDの順方向特性が線形ではなく,非線形だからです.
図6は,温度変動によりLED順方向特性がΔVだけ変動した場合の,抵抗値0Ωと294Ωの負荷線を引いたものです.LEDは半導体素子で作られており,温度による影響を大きく受けるため同じ電圧をかけたとしても流れる電流には差が生じます.
こちらも図5と同様に,順方向特性の変動量は同じであるにも関わらず,抵抗値が294Ωの場合の方が回路電流変動量(ΔY1)が大幅に抑えられています.
●LTspiceで動作点を確認する方法
動作点について一通り説明したところで,LTspiceを使って具体的な動作点の位置を確認してみましょう.LTspiceではTransient解析やAC解析の他にもさまざまな解析モードが用意されてます.その1つが動作点解析です.
LTspiceで動作点解析を行うには,回路を作成した上で,図7に示したようにシミュレーション・コマンド編集画面を出し,「DC op pnt」をクリック→「OK」をクリックで実行できます.
図8は,抵抗がない(=0Ω)場合の回路図と動作点解析の結果です.V(vd)と記載されているのがダイオード(D1)に印可されている電圧で,抵抗がないため電源電圧(V1)の電圧と等しくなっています.I(D1)抵抗とサポートを予測する方法 がダイオード(D1)に流れている電流であり,0.5Aと汎用LEDとしては極めて大きな電流が流れてしまっています.
図9は,294Ωの抵抗がある回路です.図9の回路で確認してみると,Vdが1.85V程度であり,I(D1)は10mAに制限されていることが確認できました.ここでは,デフォルトでLTspice内にインストールされているLEDを使用しました.必要に応じて,自分で使用しているLEDのモデルをインポートしてご利用下さい.
●電源電圧が変動した場合
図8や図9は,電源電圧や環境温度が一定の場合の動作点です.次に,これらが変動した場合の動作点解析を行ってみます.ここでは,「.op」コマンドに加え「.step」コマンドを併用しています.「.step」コマンドは複数の条件を同時に実行できるコマンドで,今回のように条件違いによる差分を効率良く確認できます.
図10は,電源電圧が変動した場合の動作点の変化を確認するための回路です.ここでは同様の回路を3つ作成し,電源電圧のみを4.5V,5.0V,5.5Vに変えています.これで,それぞれの電源電圧での動作点を同時に解析することができます.例えば,5.5Vのときに流れる電流(I3)抵抗とサポートを予測する方法 と,4.5Vのときに流れる電流(I1)の差分を計算できます.
また,抵抗R1,R2,R3の値はとし「.step」コマンドの中でその値を指定しています.「.step」の中身は,図11のようになっており,ユーザ定義変数Res1に対して,リスト内にある5つの条件の抵抗値(1e-6~294Ω)を代入しています.
図10の回路を動作点解析した結果を図12に示します.横軸はRes1の抵抗値を表します.今回は電源電圧変動による動作点の変化を確認したかったので,I3とI1の電流値の差分とするために,グラフのプロットは-(I(V3)-I(V1))の計算式を入れています.最初の「-」は,電源の電流方向が回路図記号と逆向きに設定されているため,方向を合わせるために付けています.
図12によると,抵抗値が大きくなるほど電流値の差分が小さくなる事が確認できました.これは,LEDに10mAの電流を流したい場合,抵抗がない状態で電源電圧を調整するより,抵抗を接続して抵抗値で調整した方が,電源電圧変動による電流変動分は抑えられるということです.
●環境温度が変動した場合
図13は,環境温度が変動した場合の動作点の変化を確認する回路です.図10と違い,使用する回路は1つで,その代わりに「.temp」コマンドを使用します.
「.temp」コマンドは,シミュレーションを行う環境温度を自由に設定できるコマンドです.「.temp」の後に環境温度を複数指定すると「.step」コマンドと同じように,それぞれの温度でシミュレーションを同時に実行してくれます.ここでは,17℃,27℃,37℃の3条件を指定しています.
図14は,図13を実行した結果です.
グラフのプロットは-(I(V2)@3-I(V2)@1)としています.これは図15に示すように,3ステップ目(37℃の場合)の回路電流と1ステップ目(17℃の場合)の回路電流の差分を計算するという事を意味しています.
LTspiceでは,「@」の後にステップ番号を指定することで,任意のステップの結果だけを抜き出せます.
図14によると,図12と同様に,抵抗値が大きくなるほど電流値の差分が小さくなっています.ここでもやはり,抵抗を接続した方が環境温度による電流変動を抑えられることが確認できました.
●電源や回路を保護
LEDを点灯するための直流電源には,次のようなものが使用されます.しかし,どの場合も,流して良い最大の電流値(許容電流,定格電流)が定められています.
・アルカリ電池,ボタン電池等の1次電池
・リチウムイオンポリマー電池等の2次電池
・ACコンセントからスイッチングレギュレータで生成した5V
・5Vからリニアレギュレータで生成した3.3V
許容された値以上の電流を流そうとすると,電源内部の破壊を引き起こしたり,内蔵された過電流検知機能が作動して出力を停止したりする可能性があります.
そのため,LEDに抵抗を接続して電流を制限することは,電源の動作や回路そのものを保護する役割もあると言えます.これがLEDに抵抗を接続する理由③の電源を保護するためとなります.
なお,LTspiceでは電圧源から無限に電流が供給できてしまうため,実際の世界で起きる電源側の不具合や挙動を予測するためには少し注意が必要です.電源側をシミュレーションする際は,単に電圧源を設置するのではなく,電源の中身をできるだけ正確に等価回路で表現し,各部の電力損失やピーク電流,実効値電流等を確認しましょう.
●導電インクについて
今回の例題で使用した導電インクは,AgICと呼ばれるものを使用しています.AgICはお絵描き感覚で気軽に回路を作れるので,今回みたいな簡単な回路を手早く実装するのに最適です.
通販サイトで誰でも購入できます.ご興味のある方は遊んでみて下さい.AgIC 回路マーカー&A6回路用紙5枚セット スタートセット
●データ・ファイル内容
LED_lighting_circuit.asc:図8,図9の回路
LED_lighting_circuit_voltage_change.asc:図10の回路
LED_lighting_circuit_voltage_change.plt:図12のグラフを描画するためのファイル
LED_lighting_circuit_temperature_change.asc:図13の回路
LED_lighting_circuit_temperature_change.抵抗とサポートを予測する方法 plt:図14のグラフを描画するためのファイル
仮想通貨(暗号資産)のチャート解析ツールのおすすめは?分析ツールを使用するメリットについて解説
● 太陽線:相場の継続的な上昇を示しています。ローソク足は陽線で、高値が実体ではじまり下ヒゲが短いのが特徴です。
● 大陰線:太陽線と逆で継続的な下落が示されています。陰線のローソク足で、上ヒゲが短く実体の下側が安値で始まります。
● 小陽線:とても短い陽線のローソク足です。やや上昇しているものの、動きが少ないことを示しています。
● 小陰線:とても短い陰線のローソク足です。少ない動きで下降している状態で、停滞を意味しています。
● 上影陽線:上ヒゲが長い陽線です。一時的に高値を出して、期間の終盤に始値に戻るように下降している相場です。
● 上影陰線:上ヒゲが長い陰線です。一時的に高値を出して、期間の終盤には始値から大きく下回っている状態です。
● 下影陽線:下ヒゲが長い陽線です。一度下がって上昇している強気の相場です。
● 下影陰線:下ヒゲが長い陰線です。大きく値を下げて、少し巻き戻し始めている状態です。
● 十字線:実体がなく、始値と終値が同じ状態です。
トレンドを判断するための単純移動平均線
単純移動平均線とは、限定した期間の価格の平均を日にちごとにラインを引いたものです。単純移動平均線はさまざまな形で相場トレンドを暗示します。例えば、シンプルに右肩上がりであれば、その期間は上昇トレンドにあるということです。
ローソク足と同様に、引いたラインの動きで相場の傾向や動く可能性に当たりをつけられます。ローソク足チャートにさまざまな単純移動平均線を当てはめると、次の動きのパターンを読んだり、停滞が続くことを予想したりできます。
単純移動平均線の支持線
支持線とは、ある過去につけた評価額の下値と別の下値を結んだラインのことです。このラインは相場の急落を警戒する目安として使われます。支持線分析をした結果、価格が緩やかにラインに近づいていれば、次第に上昇していく傾向が多いとされています。しかし、支持線を突き抜けて価格が下がってしまった場合、上昇せずに大きく落ち込む事例があるため警戒が必要です。
この支持線は上記のような分析ができるため、保有資産の保持か売りかを判断するラインとして使われます。見た目にも状況が把握しやすいため、含み損を出したくない初心者の方はぜひ覚えておいてほしいラインです。
単純移動平均線の抵抗線
抵抗線とは、支持線の逆で過去につけた上値と上値を結んだラインのことを指します。相場がこのラインに届きそうになると、保有商品を売却する人が増える傾向にあります。過去の高い値段に近づくわけですから、確実な利益確保のために売りに出る流れです。
その一方でこの抵抗線は、突き抜けると大きな上昇が期待できます。そのため話題の銘柄が抵抗線に近づくと、多くの投資家が相場に注目することになります。一般的に抵抗線も支持線も、つなげる点が増えるとより確実性のあるラインが引かれることになります。
単純移動平均線のゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、2つの移動平均線をチャートに照らし合わせて交差した線の形で、強気に動く根拠になります。ゴールデンクロスの形が見えることは、下がっていた価格相場が上昇トレンドに乗る可能性が期待できます。ゴールデンクロスの発生条件の1つ目は、短期移動平均線と長期移動平均線の2つどちらも上昇傾向にあることです。
2つ目の条件は、下降していた短期移動平均線が上昇する長期移動平均線を、さらに鋭い上昇で突き抜けることです。この条件で2つの線がクロスしていたら、投資の世界では一般的に「買い」のサインが出ているということです。1つ見落としてはいけないのが、長期移動平均線が下降していたり停滞していたりせず、上昇していることです。
単純移動平均線のデッドクロス
デッドクロスという文字のイメージからして、ゴールデンクロスの逆を予想した人は正解です。長期移動平均線と短期移動平均線の交差がチャートに現れそうになったら警戒が必要です。デッドクロスの形が見えることは、上がっていた価格相場が下降トレンドに切り替わる前触れと考えるのがセオリーです。
デッドクロスの発生の2つの条件は、ゴールデンクロスの真逆です。短期移動平均線と長期移動平均線の2つどちらも下降傾向にあり短期移動平均線の下がり方が鋭いと、デッドクロスの形がでる危険性があります。相場がデッドクロスを形成したときは、投資の世界では一般的に「売り」のサインが出ているということです。
ローソク足と移動平均線を組み合わせて分析してみる
一定の期間の四本値を示すローソク足と、同じく一定期間の価格平均を繋いだ移動平均のラインは組み合わせることで、売買の判断基準が見えてくることがあります。ローソク足と移動平均線の組み合わせは、より信頼性が増すものとされ、それぞれの動きが条件を満たすことをシグナルにして、取引に動く投資家も多く見られます。
1 移動平均線で定番とされる相場の傾向を洗い出して、次の価格動向を推測する
2 推測した価格の変動を、一般的なローソク足のパターンと照合する
3 移動平均線の動きとローソクのパターンがマッチしたら売買する
インジケーターを活用する
暗号資産(仮想通貨)のトレードで利益を出すためには、インジケーターを活用しましょう。チャート分析ツールを利用すると、さまざまなインジケーターをチャートに反映させることができます。インジケーターをうまく使って、売買取引のタイミングの判断分析に役立てましょう。インジケーターは2つのタイプに分類できます。
トレンド系
トレンド系のインジケーターは、中長期といわれる比較的長い期間を対象とした相場の傾向を読むために用いられます。代表的なトレンド系インジケーターは以下の4つです。
- SMA(単純移動平均線):特定期間の合計金額の平均値をグラフにしたもので、長期になるほど値動きの傾向が見えやすい
- ポリンジャーバンド:統計学に基づいた5本のラインを引いて相場の傾向を予想するもの
- 一目均衡表(いちもくきんこうひょう):日本で長く使われている5本のラインとローソク足を使ったもの
- EMA(指数移動平均線):SMAではわかりづらかった短期間の相場傾向の参考になるもの
オシレーター系
オシレーター系のインジケーターは、現時点の価格分析をして短期売買取引の判断基準に用いられます。代表的なオシレーター系のインジケーターは、以下の5つです。
- MACD(マックディー):売買のタイミングを見極めることに重きを置いたもので、多くのトレーダーに支持されている
- RSI(相対力指数):表示される1本のラインで市場の売買取引割合を見られるもので、買われすぎや売られすぎを確認できる
- DMI(方向性指数):表示される3本のラインで現時点の相場の強さを判断できるもので、傾向の分析も可能
- RCI(順位相関指数):相場の大きな上下変動を分析するもので、反落や反騰を狙うのに使われることが多い
- ストキャスティクス:特定した期間で表示する2本のラインで、現時点の価格がどの程度の評価なのかがわかるもの
初心者におすすめな暗号資産取引所ランキング
それでは実際に暗号資産取引をするために、当サイトおすすめの取引所ランキングを紹介します。それぞれのメリット・デメリットをまとめましたので、暗号資産取引を始めたい人はぜひ参考にして下さい。
第1位 DMM Bitcoin
DMM Bitcoinのメリット | DMM Bitcoinのデメリット |
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・DMMグループの技術力による安心のセキュリティ体制 ・レバレッジ取引ができる ・LINEを利用したサポートを利用できる ・取引アプリが利用しやすい | ・現物取引可能な通貨が少ない ・取引所形式での売買が利用できない |
第2位 Coincheck
Coincheckのメリット | Coincheckのデメリット |
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・取引可能な通貨の種類が多い ・マネックスグループが親会社なので安心 ・サイトが初心者にも使いやすい ・日本円から直接購入可能 ・スマホアプリの操作性が良い | ・スプレッドが広めに設定されている ・過去にハッキングにあっている ・多くのアルトコインが販売所でしか購入できない |
第3位 bitFlyer
bitFlyerのメリット | bitFlyerのデメリット |
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・ビットコイン(BTC)の取引量が国内トップクラス ・ビットコイン(BTC)のFX取引ができる ・スマホアプリが初心者にも使いやすい ・レバレッジ取引ができる | ・銀行の振込手数料が高め ・多くのアルトコインの取扱いが販売所のみ ・時間帯によってはブラウザが重くなる |
暗号資産(仮想通貨)のチャート分析ツールは値動きの予測にかかせない!
ここまで暗号資産(仮想通貨)のチャート分析ツールの情報を中心にお伝えしてきました。チャート分析ツールは、値動きの予測をするための必須アイテムと言えます。大手暗号資産(仮想通貨)取引所は、それぞれ異なるチャート分析ツールを用意しており、スマホアプリでも利用できるものもあります。
ただし基本的なチャートの見方について知識がないと使い方が分からないことも多いため、チャートの見方について勉強し、各種分析ツールを上手く使いこなしましょう。
暗号資産(仮想通貨)のチャートについてよくあるQ&A
テクニカル分析とはどのようなものですか?
テクニカル分析とは、チャートや各種インジケーターを用いて今後の価格変動を分析する手法です。過去相場の値動きを元にチャート分析を行い、現時点の相場と照らし合わせることで導いた相関点を根拠に相場の未来を先読みします。
暗号資産(仮想通貨)の値動きは、過去の値動きと似た動きをする傾向があるとされています。そのため暗号資産とテクニカル分析は相性が良いとされるのが、一般的に多い意見です。ただし、必ず過去と同じ動きをするということはなく、テクニカル分析を過信しすぎるのは危険なので注意してください。
アプリでもチャート解析できるのはどの暗号資産(仮想通貨)取引所ですか?
それぞれの暗号資産(仮想通貨)取引所は、スマホアプリをリリースしています。その中で描画機能やインジケーターを使えておすすめなのはDMM BitcoinとGMOコインです。スマホ1台で暗号資産(仮想通貨)の価格チェックや取引だけではなくチャート分析ができます。
ただしスマホの画面はパソコンディスプレイに比較して小さいため、多くの情報に加えてインジケーターやラインを引くと見づらいというデメリットもあります。そのためテクニカル分析を本格的に始めたい場合は、パソコンでの分析がおすすめです。
おすすめのチャート分析ツールはどれですか?
おすすめのチャート分析ツールはTradingViewです。機能性や見やすさ、表示スピードも十分で、各種インジケーターを使ってのチャート分析が可能です。加えて株式やFXチャートも確認できますし、慣れてきたら自分の使いやすいようにカスタマイズできるのが魅力です。
短期トレードで利益を出すには的確で素早い判断が必要なため、自分が使いやすいツールに仕上げることが重要です。
一目均衡表とはどのようなものですか?
一目均衡表とは、チャート状のローソク足と5つのラインを用いて価格の変動を見極めるために使われる分析方法です。暗号資産(仮想通貨)の取引で利益を出すためには、自分が安く購入したときよりも上昇した価格で売却しなくてはなりません。そのためには大きく価格が下がったら買い、大きく上がったら売る必要があります。
一目均衡表では値動きの少ない相場、つまり停滞して均衡している状態から大きな値動きが期待できる状態を分析できます。基準線や転換線、2つの先行スパンと遅行スパンという5つのラインとローソク足の動きから、売買のタイミングに見当をつけられます。
ボリンジャーバンドとはどのようなものですか?
ポリンジャーバンドとはトレンド系インジケーターのひとつで、移動平均線を元に合計5つのラインを使って分析する方法です。移動平均線と価格の動きに統計学を組み入れた分析方法で、アメリカのジョン・ボリンジャー氏が編み出した手法です。価格の動きを標準偏差で割り出したラインが、移動平均線の上と下に2本表示されます。
高値側のラインに価格が上がることは売りシグナル、逆に安値に動けば買いシグナルと判断できます。短期売買を行う予定の人には、ぜひ取り入れてもらいたいインジケーターです。
チャート分析ツールを使うことでわかることは何ですか?
チャート分析ツールを使うと分析結果を根拠として、これから先の相場を予想できます。暗号資産(仮想通貨)や株式、FXなどの値動きは、過去にたどった結果と同様の動きを見せることが多いです。その傾向を前提として、現在の相場をチャート分析ツールで確認し、過去の事例と照らし合わせることで今後どのような値動きをするかを予想します。
しかし、必ず同じ値動きになるとは限らないため、取引は慎重に行うのがよいとされています。
チャート分析ツールはどう使うべきですか?
チャート分析ツールは、自分が分析したい銘柄のチャートとローソク足、インジケーター、描画機能を表示させて使います。ツールを使って行える分析方法は多種多様です。上級トレーダーはツールのさまざまな機能を駆使して、世界の金融情勢も加味しつつ分析と取引を行います。
しかし、はじめからツールのすべての機能を使うことはできないものです。基本的なローソク足の形や移動平均線の動きを元に、少額で取引をはじめるとよいでしょう。
チャート分析ツールはどのように選べばいいですか?
チャート分析ツールを選ぶときは機能性と使いやすさ、見やすさの3点で自分に合うものを選ぶとよいでしょう。機能性は、画面に線を引ける描画機能やツール内のインジケーターのことで、自分の分析方法とマッチしている必要があります。
使いやすさは、実際にツールを動かす時の操作に違和感がないか、注文がしやすいかなどです。 見やすさは、画面情報に過不足がありすぎないか、色合いが見えにくくないかなどです。
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