アパレル業界の現状や動向、ランキングなどを分析しています
アパレル業界で 国内首位に位置するのがファーストリテイリング です。「ユニクロ」や「ジーユー」を展開する同社は、ユニクロの国内事業を維持しつつも、 海外事業を強化 しており、店舗数では国内が海外を上回っています(2021年1月現在)。 中国を軸に韓国、台湾、フィリピン、米国、タイ、マレーシア、タイ、インドネシアなどで展開、欧州では2017年のスペイン出店を皮切りにスウェーデンやオランダでの展開に力を入れています。
ファーストリテイリングは2019年8月期で2期連続の2兆円越え を記録、さらに2019年8月期では「ユニクロ」の海外売上高が初めて国内を上回りました。 売上高、店舗数ともに海外が国内を上回ったことになります。 売上高2兆円を超えるファーストリテイリングは他のアパレル企業を大きく引き離し、国内アパレル業界では独走状態です。
アパレル2位のしまむらは3年連続で減収減益と不振続き。 国内の百貨店やショッピングセンターでも衣類品販売の低迷が続いています。 さらにカジュアル化が進行する一方、2000年代半ばから浸透した海外系ファストファッションにも陰りが見え始め、2019年には「フォーエバー21」が経営破綻で日本を撤退。さらに「アメリカンイーグル」も撤退を決めました。
外資ファストファッションが撤退 ECやフリマなど新規参入が相次ぐ
国内では『コト消費』などで旅行や外食にお金をかける一方で、 消費者のファッションへの支出額は年々減少しています。 加えて根強い『低価格志向』や「カジュアルトレンド」の継続によって、百貨店での衣類品販売は不振が続いています。
実店舗から客離れが進む一方、スマホの普及とともに 通販モールや中古品販売、レンタルといった新業態の参入が増えています。 「Amazon」や「ZOZO」のような通販サイトに加え、近年活発な「メルカリ」などのフリマアプリ、さらに衣類品のレンタルやシェア、サブスク型も広まり始めています。
国内は消費減る一方、ニーズは多様化 海外市場の模索を
アパレルに興味が薄れた消費者が増える一方で、 『コスパ』重視の安くて良い商品を求める消費者も依然多く、 加えてフリマアプリでの販売やシェアを考え質の高い衣類を買う傾向も増えるなど、消費者のニーズは多様化しています。 国内のアパレル市場は、消費が減る中でニーズは多様化するという非常に難しい局面 を迎えています。
国内では少子高齢化や人口減少が見込まれており、今後のアパレル市場の伸びは期待しにくい状況です。業界首位のファーストリテイリングが海外展開を加速させているように、アパレル各社は、 新たな市場としてアジア、欧州、北米など成長著しい国への進出に目を向けるべき です。
トレンド市場とは
コロナ禍で激変した個人や社会のニーズ、技術の進展を分析し、2040年までに勃興すると考えられる15の市場を定義。市場規模や具体的なサービスコンセプト例を提示して各市場を解き明かします。
2040年までに勃興する新市場15 /社会背景とトレンド
各市場の概略を解説、分析の視点を明確にします。
また、市場勃興の背景となる2040年までの社会トレンド、対象となる消費者像を俯瞰します。
- ウェルネス市場 「精神的な幸福」も概念に加わり、さらなる巨大市場に
- フーディング市場 世界的食糧問題が加速、テクノロジーによるイノベーション進む
- 個人の拡張市場 生活者個人を起点としたビジネスの新展開
- 自己表現市場 スポーツ、エンタメ、アートなどが自己実現手段としてより重要に
- 人生学習・メタワーク市場 マルチな働き方、生き方に必要な「一生学び続ける」学習ニーズ
- 新移民市場 すでに国策として動き出した移民政策が生み出す巨大市場
- 超富裕層市場 「貧困」「富裕」の二極化が世界的に加速、膨らむ新市場
- デジタルBOP市場 新興国にデジタルインフラが整う中で生まれるビジネス
- 相互扶助・コモンズ市場 将来不安から求められる「コミュニティー」としての社会システム
- マルチコミュニティー市場 多拠点在住・複数コミュニティーで仕事をするライフスタイルに向け
- ネオモビリティー市場 自動運転車、パーソナルモビリティー、MaaSに関わる市場変化
- 個人リソースマネジメント市場 個人の様々なリソースをID管理する社会のマーケットニーズと技術
- 社会リソースマネジメント市場 シェアリングエコノミーや情報銀行など社会システムの構造的変化を促す
- 都市OSデータ活用市場 多種データが公共財化し活用可能になる中で必要とされる技術の振興 トレンド市場とは
- モノの統合サプライ市場 企業の枠を越え、サプライチェーンが社会全体で最適化される
8つの視点で新市場の全貌を解き明かす
本レポートでは、15の各市場について、8つの視点からその展望、市場規模、市場の変遷を解説します。
- ①市場の定義
- ②2040年までの社会トレンドと市場展望
- ③市場イメージ図
- ④変化予測ロードマップ
- ⑤サービスコンセプト例
- ⑥成長を支える技術・サービス
- ⑦データで読み解く消費トレンド
- ⑧市場規模
特長2 市場規模・市場イメージ図を提示
どの市場を狙うか。2025年、2030年、
2040年の市場規模を推計
これから伸びる市場はどこか。どんな規模で拡大していくのか。そして自社の持つ技術やアセットはどの市場で活用が期待できるのか。新たな商品・サービス設計をする上で必要となる市場規模予測と市場の構造図を示します。
市場規模を推計
対象人口や法制度の変更など、各要素から市場規模を推計。その根拠も解説します。15の新市場それぞれについて2025年、2030年、2040年の市場規模を示しているので各市場がどのように伸びていくかも掴めます。
市場イメージ図を提示
各市場がどのような構造となるのかを図解。その特性が理解できます。
特長3 新サービスコンセプト例171
15の新市場で生まれる
新商品・サービスを具体的に示して解説
具体的にどのような新商品・サービスが実現されるかを、171の「サービスコンセプト例」として提示。2025年~2030年までの動向と2030年~2040年までの動向が概観できます。
テレワークやワーケーションが当たり前になるなど、コロナ禍で今の社会のあり方は大きく変わりました。この変化が、将来の消費トレンドにも大きな影響を及ぼすのは確実です。 そこでこれから先、20年間の消費トレンドを、有望な15の新市場を定義し、これらの市場の変化を予測することで明らかにしました。2040年までにどんな商品やサービスがそれらの新市場で生れ、どのように消費を刺激するのか。市場規模がどこまで広がるのか。これらを予測・推計しています。 加えて、市場の成長要因が一目で分かる「変化予測ロードマップ」を掲載。企業が持つ既存技術や顧客セグメントがどの新消費市場で生かせるかを対応表で確認できるようにしました。 また数字や概念だけでなく、各市場ごとに将来実現するであろう具体的なサービスのコンセプトを示し、その実現に貢献する技術や市場動向などを「キーワード」として分かりやすく解説しまた。 今後20年間の消費トレンドを読み解くことで、自社の経営改善や顧客企業の業績向上に生かせます。マーケターはもちろん、経営者やリーダー層にも必見の1冊です。
本書の特徴
特徴1
新たに生まれる15の消費市場を定義
特徴2
既存の公的データなどから各「市場規模」を推計
特徴3
将来実現しそうなサービスのコンセプトを提示
特徴4
「変化予測ロードマップ」を掲載
消費トレンド2040 市場予測【目次】
- 技術トレンドロードマップ
- ウェルネス市場:ウェルビーイング、ヘルスケア、メディカル
- フーディング市場:フードテック
- 個人の拡張市場:マルチパーソナリティ、仮想世界、新興宗教
- 自己表現市場:新スポーツ、エンタメ、アート
- 人生学習・メタワーク市場:スキル形成、リカレント教育、マッチング、テレプレゼンス
- 新移民市場:プロフェッショナルオーバーシー、クラウドソーシング、マッチング
- デジタルBOP市場:新興デジタルネイティブ
- 超富裕層市場:金融資産5億円以上、外国人
- 相互扶助・コモンズ市場:低所得層向け
- ネオモビリティ・住まい方市場:移動、住宅・住む場所、レジリエンス、都市機能サービス
- マルチコミュニティ市場:コミュニティ、マルチハビテーション、マルチジョブ
- 個人リソースマネジメント市場:QOL向上のためのリソース最適化
- 社会リソースマネジメント市場:サーキュラーエコノミー、SDGs、フェーズフリー
- 都市OS市場:センサー、デジタルツイン
- モノの統合サプライ市場:サプライチェーン、モノ・コトのID・標準化、トレーサビリティ
新型コロナウイルス
感染症対策の影響について
業種・職種別に
解決策を検索
この商品にご関心の方にお薦めします
未来市場 2019-2028
日経BP発行 専門レポート
日経BP総研 未来ラボは、社内外から得た膨大な知見とデータから未来像を描き出し、それを基に企業活動における戦略立案、事業創出を支援するための専門機関です。精度の高い未来予測のをご提供する日経BP トレンド市場とは 未来ラボのレポートをぜひご活用ください。
未来の市場をつくる100社 2021年版
水道いらずのシャワーや手洗いスタンド WOTAが狙う水資源の革命 「SDGs・ESG」分野で新しい市場をつくる会社として注目される1社がWOTA(ウォータ、東京・文京)だ。独自のセンサーやAI(人工知能)を活用し、生活用水を循環して再利用できる小型の水処理システム「WOTA BOX」を開発した。災害現場など水道が使えないときのシャワーや手洗い、洗濯などに使える。今後はレジャーやイベント用、オフィス市場も目指す。狙うは水処理の民主化だ。
- 第9回
- 2020.12.21
ヤフーも導入 スマホ身分証で「eKYCの大塚商会」狙う企業の野望 なりすましや不正を防ぐため、オンライン上で本人確認をするeKYC(electronic Know Your Customer)が、スマホ普及を背景にさまざまなサービスで広がっている。TRUSTDOCK(トラストドック、東京・千代田)は、アナログの手続きも扱う「KYCの商社」として、アジアを中心とする世界市場も視野に入れる。
- 第10回
- 2020.12.23
NTTやJR東も導入 AIのアシストで誰でも恋愛マスターに 特集「未来の市場をつくる100社」の10社目は、AI(人工知能)を活用した世界初の恋愛ナビゲーションサービスを展開しているスタートアップ、Aill(エール、東京・港)を取り上げる。コロナ禍で外出や飲み会がしづらくなり、異性と出会う機会が減った独身男女の仲をAIが取り持つ。AIによる「恋愛革命」がもたらすインパクトとは?
- 第11回
- 2020.12.23
売り上げ95%減からの復活 逆境の観光業でトップが下した決断 コロナ禍で大きな打撃を受ける中、多くのスタートアップが未来の市場を作り上げようと奮闘している。観光業を軸としてきたアソビュー(東京・渋谷)もその中の1つ。売り上げ95%減という深刻なダメージからどう復活を遂げたのか。特集の特別編として山野智久CEO(最高経営責任者)に聞いた。
- 第12回 トレンド市場とは
- 2020.12.25
SleepTech市場で注目 データで快眠分析、30社が導入 「健康・医療」分野で、IoTを駆使した“快眠コンサルティング”事業を手掛けるニューロスペース(東京・墨田)が注目されている。敷布団の下に置いて睡眠状態を測定する小型装置とアプリなどを活用した睡眠習慣の改善プログラム「lee BIZ(リービズ)」を企業向けに提供。テクノロジーで人々の眠りの質を高めるSleepTech(スリープテック)」と呼ばれる新しい市場を開拓中だ。
- 第13回
- 2020.12.25
達人の知見を“コピー” リアル産業DXに挑む東大発ベンチャー 画像・映像認識を中心としたAI(人工知能)アルゴリズムで現場の課題解決に特化し、多様な業界の企業と連携プロジェクトを走らせる注目のベンチャーがある。日本のAI研究をリードする、東京大学松尾研究室のメンバーが中心となって立ち上げたACES(東京・文京)だ。小売り、建築、製造、保育、介護、エンタメ、報道…プロジェクトを推進する業界は多岐にわたる。AIバブルといわれる中、地道に現場に向き合い社会実装を目指す。
- 第14回
- 2020.12.28
健康診断からゲノム情報まで 医療界のグーグル目指すデータ基盤 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、医療こそDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められている分野と言える。バイオ系スタートアップのアメリエフ(東京・墨田)は、あらゆる情報を検索可能としたグーグルのように、多彩な医療・ヘルスケア情報を集約するネット基盤の構築を目指す。
- 第15回
- 2020.12.28
個人間の「つながり」が生む新市場 時代は共同購入EC&デリバリーに コロナ禍がもたらした未曽有の社会変化をバネに、2020年新たに立ち上がったビジネスがある。共同購入ECの「カウシェ」(運営はX Asia、東京・渋谷)と、弁当のソーシャルデリバリーサービス「JOY弁」(運営はOffisis、東京・豊島)だ。いずれのサービスも、コロナ禍で重要性が再確認された個人間の「つながり」をベースとしたもので、withコロナ時代の新機軸を打ち出す。
トレンド市場とは
▼発売日
2021年1月4日 (月)
▼日経トレンディ
■「未来の市場をつくる100社」特集とは
各界識者の意見を参考にして、今後注目すべきジャンルとして「マーケDX」「健康・医療」「フードテック」「モビリティー」「SDGs(持続可能な開発目標)・ESG(環境・社会・企業統治)」(以下省略)などの8つに絞り、21年以降に飛躍する「未来の市場をつくる100社」を、新型コロナウイルス感染症拡大にともなう経済の停滞が懸念される中、その急激な社会の変化に対応し、斬新かつ有望な新市場を生み出しているかを重視し選出しているものです。
■メイキップが提供するアパレルECサイト向けサイズレコメンドエンジン「unisize」
unisize(https://cl.unisize.makip.co.jp/)はインターネットで洋服を買うときに、より身体に合ったサイズを推奨するレコメンドエンジンです。機械学習アルゴリズム(AI)を用い、お手持ちのスマートフォン端末で撮影した正面と側面の全身写真から、腕の長さや肩幅などの体型を採寸します。従来のような専門知識やメジャーを用いて採寸するような手間をかけずとも、自分に合うおすすめサイズを確認できます。また、過去に買った洋服と比較する購入履歴比較機能なども併設し、ユーザーの持つ情報に合わせてサイズを確認することができます(※特許取得)。
(※1)
みんなのぴったりサイズ研究所調べ 2019年10月「アパレルECに関する調査」https://www.dreamnews.jp/press/0000204764/
みんなのぴったりサイズ研究所調べ 2020年10月「アパレルECに関する調査」 https://www.dreamnews.jp/press/0000227306/
■今後の展望
株式会社メイキップは、”Make It Possible”を造語化し、Internetを通して今まで不可能だったことを可能にしたいという思いから、FashionTech領域における課題解決を目指し、2016年2月にサイズレコメンドエンジンunisizeをリリース致しました。
<株式会社メイキップ トレンド市場とは 会社概要>
■社 名 : 株式会社メイキップ
■設 トレンド市場とは 立 : 2015年2月5日
■代表者 : 代表取締役 柄本 真吾
■所在地 : 東京都新宿区矢来町89-2F
■電話番号 : 03-6265-3465(担当:萩尾)
■メール : [email protected]
■お問い合わせ:問い合わせフォーム
コメント